備忘録

どうでもいいこと、けど忘れたくないこと

遊び場としてライブハウスを存在させたい、そしてそれを邪魔する「敷居」

 連続でライブハウスに言いたいことをぶぅわーっと書いてるんですけども。

 バンドマンないしミュージシャンって、ライブハウスの業態について文句垂れることが多いんですけど、じゃあどうすりゃいいのってところはあんま書いてないんですよね。それはライブハウスが考えてよみたいな。確かにバンドのことはバンドが考えて決めたらいいしライブハウスも然りなんですけど、思いついたアイデアはシェアしていきたいなと思うわけで、昨日もラジオCM出しては?みたいな話を書きました。 

www.mybib-o-rock.com

 

 そんなブログ書いて、その補足のつもりでツイートしたんですけど。

※一連のツイートがなるべくダブらず読めるようにいたしました。

 このツイートが思ったよりいろんな人の共感を得たというか、理解してもらいやすかったみたいで。先の記事でも書いたんですけど、やっぱライブハウスは、音楽好きのための遊び場であるべきなのに、美術館や水族館に行くのと同じテンションでは行けないっていう現状があると思うんですよね。そこには、ライブハウスに対してお客さんが持っている「金銭的敷居」と「精神的敷居」の2つの問題があると思ってます。

金銭的敷居

 まず分かりやすいのは金銭的敷居ですよね。なんてったって、得られるものに対して払うお金が高い。

 現状からいくと、ZeppとかなんばHatchとかCLUB QUATTROといった大型のライブハウスに出演するクラスのバンド(僕が見たことあるのはASIAN KUNG-FU GENERATION、フジファブリック、The Birthday、レキシなど)のワンマン2時間で3〜4,000円でしょ。そんなアーティストに対して、駆け出し無名の素人バンド30分のステージに2,000円の価値が果たしてあるのか。バンドやライブハウスの音響含めて、それだけの価値を提供できてるのか。って考えたら、財布の紐は固くもなる。しかもドリンク代600円も取られて、ビール一杯で許してくれってそうは問屋がおろさねえだろみたいな。

精神的敷居

 次に精神的敷居。お客さんが持ってるライブハウスへの固定観念をガンガンぶっ壊さないといけないと思いますね。これはもう、ライブハウス側の努力が8割です。残りの2割は、来てくれたお客さんに対するバンド側の関わり的な努力。

 一般的にライブハウスといえば、①音楽を聞くところ。②バンドマンもそうだけど、スタッフさんもやばい人ばっかり。③色々あるけど一言で言うと暗いし怖い。みたいな印象を持たれてると思うんですけど。その敷居を下げるために、お客さんにとって何よりも「楽しめる」「居心地の良い」空間を提供しなきゃいけないですよね。そうすることで、前回書いたような「ハコのお客さん」を作ることができます。

 

敷居を下げよう、取り除こう

 これに対してどうやってそういう敷居を下げて行けたらいいのかなぁって考えています。

 まずバンドは、自分たちの30分に2,000円以上の価値を詰め込めるように努力しなきゃいけない。5〜6曲+MCでヌルッとやるんじゃなく、「もっと聞きたい、もっと見ていたい」と思わせるようなステージを作るんですね。自分たちも「まだまだいいものあるよ」って余裕があるとなお良いです。お客さんは基本的に自分たちのバンドだけを見にくるから、そこに2,000円の価値をちゃんと作ることが、バンドにできる最善の手段です。

 「そもそも2,000円が高いんだよ」っていうのは、バンドマンからしたらどうしようもないことなんです。対策はできなくもないんですけどね、例えばバンドに関するコミュニティを作って、その会員さんは500円キャッシュバックみたいな。でも、優先すべきは自分たちの価値を底上げすることだろうと思います。「俺ら駆け出しの安いバンドだからw」っていう人は解散したほうが幸せになれます。

 加えて、金銭的敷居を下げるためにライブハウスがとれる手段は、もちろんチケ代やドリンク代を安くすることですが、お客さんの精神的敷居があることを考えると、今の客数で単に料金を安くするだけじゃ商売上がったりですよね。となると、ライブハウスという空間にも、お客さんがお金払って入りたくなるような工夫が必要です。外装内装といった雰囲気もそうですし、僕自身ライブハウスに行くことが増えて、よく見ると考えてあるなってとこもあります。例えば、①バースペースを広くとる、椅子を用意する(京都MOJO、北堀江culb vijon、心斎橋VARON)、②ライブエリアにもゆったり座れる場所を設ける(南船場CLUB MERCURY)、③バースペースはドリンク代のみで入店可&ライブエリア入場時にチケット代支払い(南堀江knave)などなど。

 どうしてもライブハウスってこう、ミュージシャンがライブをする、それを見に来る聴きにくるってところがメインなんですけど、そうじゃない楽しみ方、味わい方も提供して良いんじゃないかと思うんですよね。「バンド見に来たわけじゃないけど、雰囲気とか店員さんが好きで、単に飲みに来た」っていうお客さん、ハコ的には最強じゃないですか?だから、上で挙げた①バースペースを広くとることと、③バースペースとライブエリアの2段階受付をすることを併せて見たらどうかなってのを結構考えます。バースペースにはライブエリアの様子がわかるモニターをつけて。音漏れが聞こえるぐらいの音量出して。「盛り上がってるな」「良い雰囲気だな」と思ったらお客さんはお金払って入ることができる。別に飲みに来たのが目的だったら入らなくても良いし。そういう自由度のある空間をお客さんに提供すれば、ライブハウスの業態ははるかに改善されると思うんですよ。でも現状、目当てのバンドがいないと入っちゃいけないみたいな空気があるから、お客さんがつきにくいっていう問題があるからなぁ。みたいな。

 弾き語りとかユニットで活動してた頃、ライブバーに赴くこともよくあって、その一つに交通の便がなかなか微妙なところがあるんですよ。出演料もギャランティもチケット代もない、歌うスペースのあるバーなんですけど。不思議なことに、そこにふらっと立ち寄るおじさんたちの多いこと。ママさんがかなり良い人で、バー自体も良い雰囲気だからだと思う。別に僕の音楽を聴きに来たわけじゃないんだけど、僕の出番の後は「弾き語りなのにちょくちょく良いフレーズ弾くねぇ」と言われたりして。あと、心斎橋に酔夏男(よかにせ)ってライブバーがあります。ここはチケット代いるけど、かすうどんが美味しいと評判です。笑 そこもバーカンでただ話してる人がいたり、ライブ終わってから来たりもあったし。そんぐらいのフラッと感、ゆるっと立ち寄れる感がライブハウスにも欲しいなという。

その先にあるもの

 最終的なところなんですけど、ライブハウスにふらっと立ち寄って飲みにくるお客さんができると何が良いかって、ドリンクがたくさん出たらライブハウスは儲かるので、そのぶんバンドのチケットノルマに頼らなくて済むんですよ。ってなるとチケット代を安くしても良くなる。あるいはチケットノルマの人数を減らすことができる。バンドマンが手足をもがれるような勢いでお金を払う必要もなくなるし、そのお金を稼ぐためにあくせく働かなくても良い(バイトしてるならシフトを減らして創作の時間に回すことができる)。進まねえなって解散しちゃうバンドも減ると思う。音楽を続けることを諦める人が減る。そこまでいけたら最高だなって思ってます。

 とにかくバンドは見世物なんだから見られる意識で練習する。ライブハウスは居心地の良い空間を提供する。共に頑張っていこうよって思います。