備忘録

どうでもいいこと、けど忘れたくないこと

フィーリングを加速させる「トーキー」なプレイとは。

僕もギタリストですが、自分でアドリブとかを弾いても、いつも型にはまった感じのフレーズしか弾けないな〜と思っています。

コードバッキングをかけながら手グセ、ペンタ、メジャースケール、マイナースケール、コードトーン。。、う〜〜ん?みたいな。

かたや、ツイッターでフォローしているギタリストの方を見て「うまいな」と思ったり、著名なギタリストの数々のプレイを見ながら「おおっシビレル!」と思う瞬間に出会ったりしながら、自分と何が違うのかなあなんて思っていました。

 

そりゃ僕なんかよりたくさん秀でた要素があるんですけど、あえてまとめるならば、それはいかに「トーキー」であるかなんだと思います。トーキー(Talky)、つまりいかに「おしゃべりっぽい」か?ということですね。

※トーキーという言葉は、通俗的な言い方じゃなくて、この記事を書くにあたって僕が作りました。

 

トーキーなギタープレイを動画で見てみる 

どういうことかと言うと…とりあえず僕が感じた具体的な瞬間をいくつか挙げます。

 これは以前の速弾きについての記事で言及した、Technical Difficultiesを練習してた友人こと溝下くんの場合。常に僕の一歩先のエリアでギター弾いている彼ですが、この動画だと最後の数秒が特にトーキーだな〜と思います。

次。

ギター講師業をされている副島さんの場合。 ちょっと前にTwitter上でコメントのやりとりしてたんですけど、同い年なんだそうで。これも動画の中盤あたりがトーキーやなと思います。

次。

犬顔でプロギタリストの佐々木秀尚さんの場合。顔は関係ないけど。弾きまくっているところよりも、動画序盤の部分がトーキーだな〜と思います。

次。

youtu.be

これですね。ロベン・フォードのバンドなんですが、カミテで演奏しているギタリストのソロがトーキーやな〜と思います。2分30秒ごろ、ちょうどロベン・フォードがギター弾かずに水飲み始めて「えっ??」ってなった頃にきます。

 

昨日のタル・ウィルケンフェルドのベースソロもまあトーキーですね。

あと先々週ぐらいに紹介したエリック・クラプトンのクロスロードのギターソロ(後半)とかトーキーだなと思います。

で、トーキーってなんなの

そろそろトーキートーキーやかましわってなりそうですね。

要は音楽の中でおしゃべりしているかのように、あるいはリズムをあえて無視するかのように弾いているってところなんです。俗に言う「スリリングなプレイ」というやつですかね?不意にフワッと飛んでっちゃうような。

もちろん、身体の中で正確なリズムを感じつつ弾くことが必須なのは以前の記事にも書いた通りです。しかしそれだけに囚われて弾いていると、感情を込める表現が一辺倒になったり、型にはまったフレーズしか弾けなかったりします。

 

別の方向から例えると、「言葉を話すのに、文法にカチッとはまりすぎている」という感じです。ちょっと想像してみてください。

〜〜

・みなさんは中学生で、英語の授業で問題を解いているというシチュエーションです。

問、次の日本語を英語に直しなさい。

①「あの男の子は犬が好きです。けれども、彼は猫が好きではありません。」

あなた「That boy likes dogs. But he doesn't like cats. かな」カキカキ

〜〜

まあ、こんな風に解いていきますよね。確かにテストではこれでマルがもらえます。

ただ、こうも思いませんでしたか?「日本語もフツーに考えてこんな言い方しねぇよな笑」って。そうです。文法が大事なのはわかるけど、話すとなるとこの言い方じゃ変ですよね。

日本語で”話す”のであれば、「あの子は犬好き、けど猫はそうでもない」ぐらいの言い回しにするはずです。また英語の方も、話すなら上のような言い方はしません。たぶん「The boy likes dogs but cats.」程度で済ませるんじゃないかな。

話が変な方に行きましたが、要はおしゃべりの上では必ずしも全てを文法通り正確に話しているわけではない。これを音楽に当てはめると、例えばソロを取ったとき、リズムに乗っかりすぎるプレイは必ずしもクールとは限らないわけです。

 

音楽の方に戻しながら進めます。

ここで、今述べた「あの子は犬好き、けど猫はそうでもない」という文を、まず普通に音読してください。その後で、同じように音読しながら手拍子を加えてください。

すると、だいたい「あの子は犬好き」までは手拍子に乗っかりながら言えるけど、「けど猫はそうでもない」は手拍子に乗せることが難しくありませんか?

「あの子は」「犬好き」は4文字×2文節で、おおむね16分音符8つ分(2拍)に捉えることができますが、そのあと「、」と一息おいて調整する間隔で拍の取り方が狂ってしまうのと「けど猫はそうでもない」の11文字を4文字ずつに区切っても半端になってしまうし、イントネーションとリズムのアクセントが一致しないから乗りにくい、というのが理屈です。

ゴタクはともかく、拍子をつけながら「けど猫はそうでもない」の部分を言ってみるように、 みなさんの手癖であったり楽器で弾くフレーズの強弱(アクセント)がリズムのアクセントにハマりすぎないように弾くことが、トーキーなプレイということです。まあ、そのためには先にブレないリズム感を持ってなきゃいけないんですけどね。

  

ここまでトーキーなプレイって何なのかっていうのをダダーッと述べてみたんですけど、トーキーなプレイが許されない場合もあります。たとえば、曲を印象付けるキメがあるとか。たとえばジャズの定番「Chicken」なんかは、そこを外すと独りよがりみたいになっちゃいますよね。その辺は気をつけて、曲の雰囲気を汲み取って必要分だけ提供する必要がありますね。

 

まとめ

色々述べたけど、3行でまとめるとこうです。

1、バックビートや拍感覚に囚われすぎない弾き方

2、常に一定のリズムで話すわけではないように、リズムにひっつきすぎずに弾く

3、キメのときにやりすぎると白い目で見られる

 

演奏は対話的に!なんて言いますが、それを具体的に言葉にして見たつもりです。

ぼく個人的には足りてない部分を言葉にして「おお、練習してみよう!」って感じなんですが、「ここ違うんちゃう」って方はぜひご意見ください〜。それでは!