備忘録

どうでもいいこと、けど忘れたくないこと

速弾きができるということ


Paul Gilbert - Technical Difficulties (Racer X)

 

高校生の頃、楽器屋で試奏してたら横のストパーあてた男の子がめちゃめちゃ速弾きの練習してて「すごいけど、そんなに急ぐことなくね?」とあまのじゃくを発揮してました。素直になれと言いたいですね。

この曲は大学生のときに友達が練習してまして。僕も最近になって速弾きができることの重要性を感じています。

速弾きというのは、メタルやハードロックが台頭してきた頃だから多分70年代の英米圏が発祥だと思うんですけど、英語に直すと「shredding」と言って、直訳すると「刻むこと」の意です。つまり言葉の意味するところからすでに認識の違いがあって、

日本語で言う「速く弾ける」=ひとつ一つの音符が短く連続で鳴り続けても聞き分けたり、それを弾くことができる=リズムに対する分解能がある

ここなんですね。

リズムに対する分解能というのは、例えば4分音符を4等分すると16分音符になりますが、実際その等分のしかたは人によって微妙な差異がありまして(テンポに対して体感速度は相対的だから)、この差異を限りなく減らし、正確に感じ取ったり演奏につなげる力のことです。

ギターなら速弾き、つまり右手で細かく綺麗にリズムを刻んで弾く練習を積むことで、より正確なリズム感を身につけることができるというわけなんですね。「大は小を兼ねる」ではないけど、細かいリズムを感じながらプレイできるようになると、大きな音符で弾くときやバンドのキメにもきちっと揃った感が増して心地よいです。

 

ギターに限らずどんなプレイヤーも、タイトなリズム感を養うことは必須です。考えてみれば、バンドのプレイヤー同士が正確なリズム感を持って演奏に臨めば、何もしなくてもアンサンブルが揃うのは自明ですね。プロが大所帯で演奏してもブレないのはその点にあります(クリックを聞いてるのもあるけど)

大学の後輩が組んでいた東京事変(椎名林檎だったか)のコピーバンドがとてもタイトな演奏をしていて、聞けばボーカルの女の子のリズム感が半端なくて、「私のリズムの取り方見てればいいから」と合わせてたそうな。すげー。

 

楽器によってリズム感の養い方は違うし、速弾き練習しなくてもリズム感は訓練することはできますが、とりあえずギターさんの場合は速弾き練習をおすすめします。とくに若い時期に。弾くのにある程度筋力いるし、リズム感の訓練は肉体的な要素が大きく絡むので、若い身体の方がすんなり身につきやすく、忘れません。あとギターそのもののテクニックがある程度身につきます。

 

自戒も込めて。僕もがんばります。